※愛知県庁さんが主催のインターンシップ講習会にゲストとして登壇してきました。
G-netがインターンシップを始めて14年
「インターン??なんだそれ?」「忙しいときにやってられないよ」
なんてことを言われまくった時期もあった
で、あれから10年
今日は、愛知県庁さんが主催の「インターンシップ講習会」に登壇してきました(^^)/
G-netが取り組む6ヶ月の実践型インターンシップはまだまだこれからですが
この数年でインターンシップは大きく注目されるようになってきました。
2014年に三省合意(文科省、経産省、厚労省)の見直しがなされ
インターンシップの質的向上、量的拡大に向けて指針が示されています。
※詳細はこちらをぜひご覧ください。この合意に繋がる調査などでは、G-netも事例としてたびたび登場しています(^^)/
すごくざっくり言うと、以下のようなことが記載されています。(すいません。)
・インターンシップは教育効果はもちろん、企業にとっても価値のあるプログラムだなどなど。多様なインターンの推進、企業・大学などが連携しての積極的なコミットメント、専門人材の育成や専門機関との連携など大事だねと記載されています。
・質の高いインターンシップの拡充には、企業、大学など関わる組織の積極的なコミットが必要
・大学にはインターンシップを積極的にカリキュラムに位置付けるなど体制作り、仕組みづくりを推進していくことが求められる
・インターンシップは企業にとっても情報発信など様々な価値があるが、採用を直接的な目的としたものとしてはいけない。そうならないような体制整備は欠かせない。
・従来型の5日間~10日間のインターンシップに限らず、長期型、海外人材を対象としたものなど多様なインターンシップを今後推進していく
・質の高いプログラム設計のためには、専門的にコーディネートできる人材の育成、設置が重要
ちなみに、ここ最近は、文部科学省が改めて「インターンシップの更なる充実に向けて」
と議論を重ねており、とりまとめをwebで公開しています。⇒こちら
詳細は割愛するが、三省合意の延長戦にある議論と考えて良いかなと。
他方、ここ最近議論が活発化しているのは、採用直結型インターンシップの是非。
年初には、経団連をはじめ、採用直結型インターンシップを認めようというニュースが紙面をにぎわせました。
が、最近の文科省の有識者会議では、認めないという方針に。
※この辺りは、検索してみてください。割愛します。
というわけで、インターンシップは今激変しています。
国の推進を背景とした教育的効果と企業価値の両立を意図したコーディネートに取り組む動きと
採用市場の売り手市場化や採用時期の変化に伴う採用直結の動き
近隣大学の方々とのやり取りの中で圧倒的に拡大しているのは採用直結の動きですね。
そんな中で、G-netは、基本的には質の高いインターンシップのモデル開発に取り組んでいますが、
僕個人の意見としては、採用直結型は市場のニーズから見てあってよいものではと考えています。
(それを、インターンシップと呼ぶのかどうかはともかくとして、実態にあった接点は必要だと)
で、インターンそのものは、より質向上に向けて大学や企業など各セクターとの連携が不可欠だとも。
このように、日々色々なインターンシップの情報があふれる中で
「インターンシップって結局なに??どうやって取り組めばいいの?何が良くて、何がダメなの?」
という声が増えていて。。。で、今回の講習会というわけです。
講習会では、
1、国の議論を踏まえたインターンシップの意義と今後の方針
2、具体的実施事例としての愛知中小企業家同友会とG-netの取り組み紹介
3、愛知県庁が実施するインターンシップ事業の紹介と企業の体験談
という3部構成で開催されました。
内容そのものは、また別機会にブログにまとめたいと思うのですが、
少しだけご紹介しておきます。特に、中小企業がインターンシップをどう活かすのか?とう観点で。
1、社会貢献意識はうれしい、でもそれ以上に企業側の参加目的をまずは明確に
インターンシップを14年取り組んできて、成果を左右する大きなポイントのひとつがこれ。
「受け入れてあげてもいいよ、若いやつを育ててあげるよ」というスタンスはありがたいが、
結構うまくいかないケースが多いです。
受け入れてあげる。ではなく、自分たちが試されている。
そう考え、インターンに取り組まれる企業様のほうが、成果や成長は加速していく。
色んな学生がいますが、平均的に見れば、インターン生は企業側にも相応の負担がかかります。
それゆえに、なんで受け入れるかが明確でない企業様はその負担に辟易しちゃうことがあるんですよね。
・若者が育てられる組織作り
・育成したい部下のマネジメント実習として
・若者目線で企業の魅力や課題を浮き彫りにしたい
・・・・などなど
何を目的に受け入れるか、そして、その目的にあったインターンのプログラムは何か?
長期か短期か?を考えるといいかなと思います。
2、採用直結型じゃないと意味がない。ってそこから勝負するには相当の準備がいる
結構多いのは、この言葉。採用直結しないインターン生の受入なんて負担にしかならない。
かなりのブランド力がある企業でなければ、この認識は間違っていると思ったほうが良いです。
ブランド力ある企業が、採用直結型のインターンシップに本腰を入れる中で、
同じ土俵で短期決戦をするだけでは、厳しい戦いは避けられないなと。
人口減、採用競争の激化という今の状況の中で、いかに勝負するのか。
そう考えたときには、短期的な採用にリンクするインターンシップということだけでなく
長期的な企業ブランドや組織力を高めることを目的としたインターンシップという選択肢も
大事になってくると思います。
採用直結でも勝負できる企業になっていくために(認められていませんけどね。採用直結)
若者から見たブランド力、若者を活かせる組織力をどう高めていくのか
そういう視点でインターンシップを捉えると、活かし方のイメージも広がるだろうなと。
※企業目線で記載していますが、インターンシップの前提は教育プログラムです。もちろん
と、こんな観点が中小企業にとって大事なことかなと話されていました。
インターンシップの活用に悩む企業の方の参考になればと。
しかし、今日は50人近くの企業や大学の方が参加してくださっていて、うれしいかぎりでした。
このブログでも時々、インターンシップについてもまとめていきたいと思うので、
気になることなどあれば、いつでもご相談くださいませ。
応えられる範囲で対応しますのでー(^^)/
インターン激変期、意図を持って取り組み企業様が増えればと思います。
Q、さてさて、皆さんは何のために、インターンシップの導入をされますか?