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週末は、東京にてNPO法人ETIC.が取り組むプログラムBRIDGEに参加してきました。
※BRIDGEとは、「ローカルリーダーのための『事業加速』プログラム」
BRIDGEでは、自分の事業やまちづくりの過程で課題を感じているローカルリーダーが、
先進地域やメンターからの学びを通じて、自分の事業を成長させ、
明日からの行動を変えていくプログラムです。
※BRIDGE webより引用
G-netは、昨年に引き続き2回目の受け入れ地域としての参画。
※実は、副代表も他地域に研修で出ていたので、研修受け入れ先であり、参加側でもありました。

参加者は、実践型インターンシップや地域の中小企業と若者のコーディネートに取り組む
全国5地域の実践者の方々。テーマが変われば僕も学びたいことがたくさんある取り組みを
されているところばかりです。


で、10月くらいから、現地視察にオンラインフォローアップにと取り組んできた
報告会が週末にあったというわけです。

さて、そんな中最近改めて考えていることが「成長」というマジックワード
10年来実践型インターンシップに取り組んでいても、「成長」という言葉は、
圧倒的な存在感を醸し出しています。

でも、結論から言うと、成長は
「矢印が自分でなく、対象に向いたほうが圧倒的にはやい」
ということだなと思います。

「成長したい、そのために、いろんな経験を積みたい。 」
「営業で成果を出したいんです!
「もっと若者に寄り添えるようになりたいんです!
「企業の支援ができるようになりたいんです。

「・・・でも、そのためには、今の自分では未熟だから、
まずは成長しなきゃいけないと考えています。

・・・でも、未熟だからまずは成長しないと・・・。


この10年幾度となく聞いてきた言葉ですが、
もともとあったはず「◯◯のために」がいつのまにか消えていて、
成長だけが残っていることが多いんです。

でも、営業で成果をもっとあげたいなら、考えるべきことは、
自分の力があるかないかじゃなくて、相手は何に困ってて、何を望んでいて、
どうなるともっと良くなるんだろうか?
ってことじゃないかと。

企業に寄り添いたいと思うなら、コンサル力があるかないかじゃなくて、
企業の現状についてもっと知ることだったり、経営者の悩みや、探している情報にアンテナを
たてることだったり、自分でできないフォローならできる人を探してあげることだったり。
なのじゃないかと。

そして、
そうした目線の先に貢献を実感できた、成果を実感できた、
そのとき成長をはじめて自覚できる。

そういうものだと思うのです。

もちろん、成長に意識が向くことは、
何かをイメージしたときに足りない自分に気づいているということ。
なので、それ自体は、大きな一歩なのは間違いない。

でも、だからこそ、そこで矢印を自分に戻すのではなく、足りないと気付いたからこそ
もっと矢印を相手に向ける、対象に向ける。

そうして足りないと思っていた課題が、いつのまにかなくなっているように思います。


何かを獲得しないと、誰かを支えれない、何かを実現できない、んじゃなくて、
今の自分にできるベストを1点ずつでも更新していく過程に支えられるものがある。
そんな風に成長を捉えられるといいなと。


僕もいつも思うことがあるですが・・・。
自分より優秀な人はやまほどいて、自分じゃなく、もっと優秀な誰かがやったら
もっとたくさんの人を支えられるかもなー、もっと高い成果をだせるかもなー、
って考えて、無駄に凹むことがあります。

でも、結局その人は、今困っている目の前の人の前にはいない。この課題の前にいない。
それだけが事実で、今困っている人の前にいるのは、課題に取り組んでいるのは自分。
これだけが事実です。

だから、自分にできることで勝負すればいいし、何かを獲得しなくても、勝負しながら身に着ければいいと思います。矢印を対象に向けながら、必要なことを学ぶことと、自分に矢印を向けて、何かを得ようとするのとでは、スピード感が段違いですしね。

ま、そう思ってないと、やってられないよ!って側面もあります。笑

というわけで、何気なく使う「成長」という言葉
一歩さがって見つめなおしてみるのもたまには良いですよ。


「みなさんは、何のために、成長したいんですか?」