※加筆しました。
仕事を始めて10年近く、未だに、日々たくさんの課題に直面する

インターンシップのコーディネートをしているとインターン生からよく出てくる言葉がある
「どうしたらこの課題を解決できるかをずっと考えているんです。でもそれが思いつかなくて・・・」って

様々な課題に直面すると、どうしたものか??なんて思案しながら
現状を打破するための一撃必殺のアイデアを練り練りしてしまう

でも、その課題に直面してからどれくらいの時間が経過しているだろう?
なんとかしたいと思い始めて、なんとかするための必殺技を考えていて(探していて)
結果的に、どれくらいその課題や壁は崩れそうになっているだろう?

大抵の場合、その課題に対しての進捗なんてあまりない
むしろ、溝は大きくなっている、問題は広がっている。。。ことのほうが多い

スパッと課題を打ち抜きたいって思っている間に時間は過ぎていたりする
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※イメージです。ハワイで射撃体験をしたときのもの。笑

「一撃必殺なんて実は存在しないのだ」

歴史の中に登場する英雄や未来を切り開く先駆者の成功談を耳にすると
ターニングポイントになる一歩や出会いがあり、それがその後にうねりを生み出していたりする

そんなドラマチックなストーリーに、僕らの心は捉われてしまう
ドラマチックな一手を、自分も打ってみたい!!そんな欲求が心を満たしてくる

けれど、どこかで気づかなきゃいけない
ドラマは、積み重ねの中でしか生まれていないことに

日々の苦しい練習に耐えぬいた先に生まれた渾身の一振りが試合を決める
何百回、何千回の失敗の先に誕生する技術が生まれる

意図して実現したこともあれば、ぽろっと零れ落ちるように実現することもある

見落としてしまいそうな、歴史の細部に埋もれた背景や複雑な人間模様
ひとつひとつが、今を生み出す歯車のように偶然を必然へと変えていく

もう一度、立ち返ってみよう

僕らが、現状打破を期待して、そのための一撃必殺の打ち手を探している間に
どれだけの時間があったろうか、どれだけの挑戦機会があったろうか
その間に本当はできたかもしれない小さな打ち手はなかったろうか

もし今、何か答えになるような必殺技を探しているなら、
直面している課題に対して、必殺技じゃなくていい、小さなパンチをひとつ打ってみよう

誰でもできそうな、小さな改善くらいの一手から始めてみよう
「悩んでいるんです。」って誰かに言葉にすることから始めてみよう

そしたら、そこからまた新しいドラマが生まれてくる
そんな気がする

「一撃必殺の幻想を捨てよう」

可能性はグンッと大きくなってくる



Q、今、どんな課題解決の必殺技を探してしまっているだろうか?