【G-netの近況報告です】

働き方改革が新聞紙面やニュース上でも連日登場してますね。
経済産業省でも、「兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する研究会」が設置されたり、
先日は、「兼業・副業を通じた創業・新事業創出事例集」が発表されました。

サイボウズやハピキラFactoryの正能さんなど様々な事例が掲載されています。
いっぽうで、「休めないなら、辞めます」記事も注目を浴びていて、
一連の動きを取り巻く環境は、日々変化してるなーと。

介護や子育てと仕事の両立、プライベートの充実、また、二枚目の名刺など、
企業依存でない自身のキャリア自律の視点など様々な角度からの議論がありますよね。

そうした中で、G-netも改めて働き方変革に向けて舵を本格的に切りはじめました。
といっても、もともと子育てしながら働くスタッフの時短勤務への切り替えや、
副業そのものは認めていたので、より明確に整理し、宣言したというところでしょうか。
まだまだ模索しながらですが、変更した採用ポリシーはこちら

採用ポリシー

また、採用の仕方も変更しました。

・新卒採用の枠の拡大
・プロジェクト単位での雇用の制度化
・卒業前提や夢に挑戦しながらの時短雇用の仕組化
・プロボノやインターンなどのボランティアレベルでも関わりやすい組織づくりの推進


などなど明確に打ち出しました。
で、さっそく6月から早速週2.5日勤務でコミットしてくれる社員も出てきてくれているし、
将来的な起業を前提に働きたいという相談ももらっています。

さて、こうした動きをG-netが積極的に取り組むのには、いくつかの理由があります。
時代の流れの中での対応ということだけでなく、G-netが地域でスタートさせることで
僕らのミッションの実現にもつながっていくと思っているからこそです。

以下に、理由を整理しておきます。


1、誰もがチャレンジできる、チャレンジにやさしいまちづくり

 G-netのミッションは、日本一チャレンジにやさしいまちを作ること。
 それは、障害の有無や、性別、人種などはもちろん、ひとりひとりが置かれた状況がなんであっても
 挑戦できる社会にすることと言って良いと思っています。
 子育てや介護が理由で仕事ができない、またもっとチャレンジしたいけど、様々な規制の中でできない
 障害があるからできない、若者だからできない、年老いたからできない・・・
 色んなできない理由があふれる中で、少しでもチャレンジできる環境づくりに取り組むことは
 ミッションそのものではないかと思い、その体制作りとしてスタートしました。


2、ひとりひとりのパフォーマンスを最大化する、そのための仕組みの更新

 世の中には当たり前ですが、色々な人がいます。もっと働きたい人、働きたくても働けない人
 働きたくない人もいるのだと思います。そうした中で、既存のフルタイム前提や長期的な採用前提
 にあてはまらない、あてはまりたくない人も出てきているし、お金をもらうより休みがほしい人もいます。
 で、それらの何が正しくて、何が間違っているかなんて、正直どっちでも良くて
 今ある環境や状況の中で、一番良いパフォーマンスを出すためにどうすればよいのかを考えたときに
 新しい仕組みを模索し、作り変えていくことは必須なのだと思うようになりました。
 
 人口も減少し、生産力そのものが落ち込む中で、埋もれた生産力をどう引き出し、活用できるか
 個々のキャリアビジョンと組織ビジョンの重なる中で設計し、生産性をどうあげていくか
 こうした次の時代の在り方を試行錯誤し、変化し続ける組織になっていくことが大事だと思います。
 地域でも、人材のオープン化が重要なテーマになってきます。
 

3、地域の中で、絵に描いたプランを落とし込むための実験機関

 国の提言にまとめられたものは、非常に綺麗でそうなれば良いなと思うものが少なくありません。
 今回の兼業・副業推進なんかもそうです。ところが、実際にどうやるの?のところは、ほとんどイメージを
 持ててないことが多く、「一部の事例はあるものの、じゃ何やったらいいの?」という声も良く聞きます。
 兼業や副業も、ともすれば、低所得で苦しむ方々が、その上乗せのために労働時間を増やし、雇用側から
 すれば、リスクの少ない雇用形態のひとつとして生産力を確保することに活用するというような広がり方
 になる恐れもあります。
 
 そうした中でシナジーある兼業や、生産性を高める働き方改革などを大手やベンチャー企業でなく、
 地域の中小企業でも取り組みやすい仕組みや、方法は何か?それをある種実験的に模索するのが
 G-netの役割だと思っています。より良い形で地域に導入していけるプロセスを実体験を踏まえて
 設計し、提案していければいいなと。



と、こんなことを考えながら、新たな動きをスタートさせました。
時代の変化の中で、正誤の話に終始するくらいであれば、試行錯誤する時間にできればと思うし、
組織としての求心力と、個々のキャリアという求心力のバランスを固定的にとるのではなく、柔軟に
とれるようにしていきたいと思っています。


というわけで、一緒に実験に付き合っても良いよーという企業の方、社会人の方
ぜひご一報くださいませ(^^)/